今注目されている「携帯用」浄水器
更新日:2013年3月4日 月曜日 22:01
昨今、災害に対する意識が高まっていますが、その中でも注目されているのが携帯用の浄水器です。
携帯用浄水器とは、外部の水、例えば雨水、井戸水や河川の水、プールの水、お風呂の水等、通常は飲めない水を屋外で浄水し、飲用水にする為の装置です。
本来は災害救援用として自治体や消防隊等で利用されていたものですが、2011年に起こった東日本大震災の際、断水が広範囲で発生し、水の確保が難しくなった経緯からこの携帯用浄水器が注目され、今では家庭でも防災用として備え付ける動きが出てきました。
携帯型の浄水器は様々なタイプがあり、ストロー型で直接浄水しながら飲むものや、水筒型のもの、ポンプでくみ上げる本格的な浄水装置を内蔵しペットボトル等に浄水を貯めていくタイプのものなどがあります。
特にペットボトルに貯めていくタイプのものについては、ため池やプール等から取水し、避難所の人々に配布するといった使い方が可能とな為、市区町村の防災設備として特に注目を集めています。
ストロー型や水筒型の持ち運びやすい携帯型については今まではレジャー製品として扱われてきましたが、その取り回しのよさと携帯性から、今では防災グッズの必需品となりつつあります。
携帯用浄水器の活躍の場は地震の際だけではありません。火山の噴火等で舞い上がった火山灰等でも利用されており、浄水能力についても国民生活センターに保障されているものも多いです。
基本的に非常時の水確保は、通常の水道水よりも有害物質の多い水を使わなければいけない事が多い為、携帯用浄水器は通常の浄水器よりもさらに浄水能力が高いものが選ばれています。
また、災害現場で使われる事を想定した機器では、その耐久性も相当なもので、堅牢性、耐腐食性等においても高い能力を発揮し、安心できる設計になっています。
携帯用浄水器を防災の一環として準備しておくのは、いざという時の為にも賢い選択肢だと言えます。