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水処理に使われるイオン交換樹脂とは

更新日:2023年4月21日 金曜日 11:59

イオン交換樹脂とは、水や溶液中に存在するイオンを分離・濃縮するための材料の一種です。イオン交換樹脂は、通常、人工的に合成された有機高分子材料であり、イオン交換基と呼ばれる部位を含むことが特徴です。

イオン交換基は、樹脂中に存在する特定の原子や官能基によって形成されます。イオン交換樹脂は、陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂の2種類があり、それぞれ異なる種類のイオンを選択的に交換することができます。

陽イオン交換樹脂は、陽イオンを交換する樹脂で、ナトリウムイオン(Na+)やカルシウムイオン(Ca2+)などのイオンを交換することができます。陰イオン交換樹脂は、陰イオンを交換する樹脂で、塩化物イオン(Cl-)や硫酸イオン(SO42-)などのイオンを交換することができます。

イオン交換樹脂の主な用途は、水処理や化学工業、医薬品製造などです。水処理においては、イオン交換樹脂を使用して水中の不純物や金属イオンを取り除くことができます。例えば、海水淡水化プラントでは、海水を通過させた後にイオン交換樹脂を使用して、ナトリウムイオンやマグネシウムイオンなどを取り除き、飲料水として使用することができます。

また、化学工業においては、イオン交換樹脂を使用して、特定のイオンを分離・濃縮することができます。例えば、工業用の塩素や酸素を製造する際には、イオン交換樹脂を使用して、塩化物イオンや硫酸イオンを取り除くことができます。

医薬品製造においては、イオン交換樹脂を使用して、医薬品の精製や分離を行うことができます。例えば、陽イオン交換樹脂を使用して、アンモニウムイオンやカルシウムイオンを取り除き、薬品の純度を高めることができます。

また、イオン交換樹脂は、繊維、化粧品、食品加工などにも広く利用されています。繊維産業では、染料や脱色剤を除去するためにイオン交換樹脂を使用することがあります。化粧品や食品加工においては、イオン交換樹脂を使用して、金属イオンや不純物を取り除くことができます。

イオン交換樹脂は、水や溶液中のイオンの種類、濃度、pHなどによって、交換効率や寿命に影響を受けます。交換効率は、イオン交換樹脂の種類や樹脂の量、溶液の流速、温度などによって異なります。また、イオン交換樹脂は、使用された後に再生が可能であるため、経済的で環境にも優しい材料として注目されています。

しかし、イオン交換樹脂を選択する際には、使用する水や溶液の性質に適合する種類を選ぶ必要があります。また、イオン交換樹脂は、使用後に処分する必要があるため、廃棄物処理にも注意する必要があります。

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