活性炭とは?
更新日:2013年3月7日 木曜日 12:24
浄水器のろ材(ろ過に必要な物質)の中でよく使われている活性炭。
そもそも活性炭とは何なのでしょうか?
活性炭の定義
活性炭とは、特定の物質を吸着して取り除く為に特別な加工(活性化)を施された炭素性の物質の事を全般的に言います。
炭素の他に酸素やカルシウム、水素等を含んでいるのが特徴です。木等の植物や石炭や石油由来の原材料を高温で加工する事で作り出す方法が一般的です。
活性炭の性質
活性炭の性質を簡単に表すと「水は通すが他の物質は通さない(吸着させる)」という事になります。水は分子の大きさが小さく、そのまま通りぬける事が出来ますが、一般的に有害物質と言われているような有機物は分子の大きさが大きい為、この活性炭に吸着されます。
結果として活性炭を通り抜けた水は不純物が取り除かれるようになっているという事ですね。
活性炭の使われ方
上記のような性質を利用し、浄水器の他にも様々な製品で利用されています。
主に液体を通して綺麗にする「液相用」のもの、これに浄水器も含まれます。
また、気体を通して空気等を綺麗にする「気相用」のものなどでも利用されています。身近に利用されている気相用の製品の例を挙げると
・防塵マスク
・空気清浄器
・脱臭剤
・タバコ
・マスク
等が挙げられ、これらは空気を通して他の物質をシャットアウトする事で綺麗な空気を作り出すという機能を持っています。大規模な利用方法としてはごみ焼却場でののダイオキシン除去や工場の排ガス対策、工業製品から出るオゾンの分離等にも活性炭が利用されています。
他にも化学薬品の工場で体に有害となる物質をフィルタリングする場合にはその物質に合わせた活性炭利用のフィルターが利用されたり、化学薬品を作る際にも分離等の用途で使われていたりもします。
このように活性炭は様々な用途で利用されており、我々の身近でも多く利用されているという事がわかると思います。
浄水器においては各メーカーが独自の活性炭技術を駆使し、開発研究が続けられています。