浄水器の仕組み
更新日:2013年3月7日 木曜日 19:34
そもそも浄水器は、水道水から体に有害な物質を除去したり、塩素を除去して体にやさしい水にしたりといった目的で利用されるものです。その為に、フィルターや活性炭等を利用し、水道水を一度そのフィルタを通してから出す事できれいな水を作り出しています。
大体の浄水器の流れは下記の通りです。
(当然メーカーやタイプによって異なる場合もあります)
1.穴の細かいフィルターを通す事で大き目のゴミやサビ等を除去
2.活性炭等を利用し、目に見えないレベルの小ささの有害物質をフィルタに吸着させ取り除く
(3.体に必要なミネラル分等を別途付与)
といった仕組みになっているものが主流です。これら一連の作業を行うパーツが「カートリッジ」や「フィルタ」と呼ばれています。
当然浄水器は長く使うと1のフィルタの穴が詰まってきたり、活性炭で吸着できる面積が減ってきたりするため、このカートリッジは定期的な交換が必要になります。
3については少し特殊で、付いている機種と付いていないタイプのものが存在しています。そもそも1と2の有害物質の除去の時点で、体には必要なミネラル(カルシウムやマグネシウム等)まで取り除かれてしまっている為、これらを後から付与しているのですね。
こういった製品はよく「体にやさしいお水」や「ミネラルをしっかり補充」等といった宣伝文句で売り出されている事が多い為、判別は容易です。最近は飲み水や料理の水もただ「安全」なだけでなく「おいしい」という要素が重視されてきている為、3の工程を行う浄水器が増えてきています。
さらに整水器と呼ばれるカテゴリの製品になってくると、有害物質の除去の後、水自体を電気分解する事で、水のpH値(酸性度)をコントロールする機能が備わってきます。水のpH値が変わってくると、水自体の性質が変わってきます。
例えば弱酸性の水であれば皮膚にやさしい水になりますし、アルカリ性の水であれば胃腸にやさしく、さらに強アルカリ性の水にすると油汚れ等が落ちやすいといった特徴を持ってきます。
このように浄水器の仕組みは単純ではあるのですが、各メーカーはその構造の中で様々な工夫を凝らしています。
購入しようとしている浄水器がどんな能力を持っているのか、上記のステップに分けて比較検討し選んでみてはいかがでしょうか。