浄水場では一般的にどんな処理が行われているか
更新日:2023年4月14日 金曜日 16:54
日本では、水道水は浄水場で様々な処理を行った上で供給されています。以下に一般的な処理工程を説明します。
- 水源地から取水:まず、水道水の原水となる川や湖、ダムなどの水源地から水を取ります。水源地によって水質に違いがあるため、取水場所を決定する際には水質の測定が重要になります。
- 捕集・処理:取水された水は、砂ろ過や沈殿槽を使って異物を取り除きます。その後、浮遊物や細菌などの除去を目的とした処理を行います。一般的には、次のような処理が行われます。
- 消毒:塩素やオゾンなどの消毒剤を添加して、細菌やウイルスを殺菌します。
- 活性炭ろ過:活性炭を使って、匂いや味を改善します。
- 逆浸透膜処理:逆浸透膜を使って微小な物質を取り除きます。
- 軟水化:水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのイオンを取り除き、水の硬度を下げます。
- 輸送:処理された水は、水道管を通じて家庭や企業に供給されます。水道管は地下に敷設されており、衛生的な状態で維持されています。
- 消費者側での処理:水道水は浄水場で様々な処理が行われているため、一般的には飲用可能な水となっています。ただし、家庭での利用においては、さらに浄水器やろ過器を使って不純物や塩素などを取り除くことで、より安心して使用できます。
以上が、一般的な水道水の処理工程です。自治体によって処理方法が異なる場合もありますが、水道水が飲用可能であることは、日本の水道システムの信頼性の高さを示しています。