温泉に含まれる成分は湧き水の成分と違うのか
更新日:2023年4月19日 水曜日 14:13
温泉と湧き水は、地下水が地殻内部で加熱・圧力変化などにより変化したものです。そのため、温泉に含まれる成分は、湧き水に含まれる成分とは異なる場合があります。以下に、温泉に含まれる代表的な成分と、湧き水との違いを説明します。
硫酸塩
温泉に多く含まれる硫酸塩は、温泉の特徴的な香りを持ち、保湿や消炎作用などに効果があるとされています。一方、湧き水には、硫酸塩を含む場合もありますが、その濃度は比較的低く、硫黄の臭いがすることは少ないです。
塩化物
温泉に含まれる塩化物は、体内の浸透圧を高め、汗や尿の排出を促進するなどの効果があります。一方、湧き水には、塩化物を含む場合もありますが、温泉ほど濃度が高くないため、効果は弱い場合があります。
炭酸水素塩
温泉に多く含まれる炭酸水素塩は、体内の血行を促進し、肌を滑らかにするなどの効果があるとされています。一方、湧き水には、炭酸水素塩を含む場合もありますが、その濃度は比較的低いため、効果は限定的です。
ラドン
一部の温泉には、ラドンが含まれています。ラドンは、放射能を持つため、一定量以上摂取すると健康被害が生じる可能性があります。一方、湧き水には、ラドンを含む場合はほとんどありません。
以上のように、温泉に含まれる成分は、湧き水に含まれる成分とは異なる場合があります。温泉の成分には、健康効果があるものもありますが、ラドンなど健康被害が生じる可能性のあるものもあります。温泉を利用する際には、温泉の成分や健康効果について、事前に調べ、適切な利用方法を選ぶことが大切です。