湧き水や井戸水の危険性について
更新日:2023年4月17日 月曜日 12:51
湧き水や井戸水は、その水源や周辺環境によっては健康に悪影響を与える可能性があります。以下に、湧き水や井戸水の危険性について詳しく説明します。
細菌やウイルスの混入
湧き水や井戸水は、地下水や山間部にある水源から汲み上げられることが多く、その水源によっては野生動物や家畜などからの細菌やウイルスが混入している可能性があります。また、周辺に農地や工場がある場合、そこからの農薬や化学物質の流出も考えられます。
重金属の混入
地下水や山間部にある水源は、地層の種類によっては鉄分やカルシウム、マグネシウムなどのミネラル分が豊富に含まれています。しかし、地層によっては鉛やカドミウム、水銀などの重金属も含まれており、長期間飲用すると健康に悪影響を与えることがあります。
放射性物質の混入
地下水や山間部にある水源から汲み上げられた水には、天然放射線源として放射性物質が含まれていることがあります。また、近年では原発事故などによって放射性物質が大量に放出されることがあり、その影響が水源にまで及ぶ可能性もあります。
ボツリヌス菌の混入
湧き水や井戸水は、地下水や山間部にある水源から汲み上げられることが多く、その水源が地下深くにある場合、酸素のない環境になっているため、ボツリヌス菌という有害菌が繁殖することがあります。この菌が繁殖した水を飲用すると、中毒症状を引き起こすことがあります。
以上が、湧き水や井戸水の危険性の一部です。これらの危険性を排除するためには、適切な処理を行うことが必要です。
また、地下水には含まれるミネラル成分が地域によって異なります。そのため、同じ地域でも井戸水や湧き水を利用する場合には、含まれるミネラル成分にばらつきがあるため、コンスタントに安全に飲み続けることができないというデメリットがあります。
さらに、湧き水や井戸水は地下水から引き出しているため、地下水に存在する細菌やウイルス、化学物質などの汚染物質が含まれている可能性があります。そのため、飲料水として利用する場合には、適切な処理をする必要があります。
一方で、公共の水道水は水源から浄水場でしっかりと処理された水が供給されます。公共の水道水は水源として、川や湖、ダムといったものが使用されており、取水ポンプによって取り込まれた水を、ろ過、沈殿、凝集、殺菌、消毒といった工程を経て、水道管に送られます。このような過程を経ているため、公共の水道水には、大量の細菌やウイルス、異物が含まれる可能性が極めて低く、安全に利用することができます。
また、一部の地域では水道水に、フッ素を添加することで、虫歯予防の効果があるとされています。このように、公共の水道水は、水質の安全性が高く、添加されるミネラル成分やフッ素などの添加物によって、健康にも配慮された飲料水として利用できます。