地球上にある水はどこに存在しているか、どのくらいあるのか
更新日:2023年4月20日 木曜日 9:56
地球上には多種多様な水が存在しており、その量は膨大なものです。主に、地表水、地下水、氷河・氷帽、大気中の水蒸気、海水などが挙げられます。以下にそれぞれの水の存在形態とその量について詳しく説明します。
地表水
地表水は、川や湖、沼、池、ダム、水溜りなど、地表面に存在する水のことを指します。地表水の量は約22,600 km3 で、世界全体の水の2.5%程度を占めています。地表水は、農業や工業などの用途で広く利用されています。
地下水
地下水は、地球表面の下に存在する水のことを指します。地下水の量は約30,100 km3で、地球上の全水の3.3%程度を占めています。地下水は、地盤の中に含まれているため、浄化された水を取り出すことができ、多くの地域で飲料水として利用されています。
氷河・氷帽
氷河・氷帽は、高山や極地などで存在する氷のことを指します。氷河・氷帽の量は約170万 km3で、地球上の全水の約68.7%程度を占めています。氷河・氷帽は、大量の水を含んでいるため、氷河や氷帽が溶けることによって、地球の海面が上昇する可能性があります。
大気中の水蒸気
大気中に存在する水のことを、水蒸気と言います。大気中の水蒸気は、地球上の全水のわずか0.001%程度しか占めていませんが、地球の気候や天気に大きな影響を与えています。
海水
海水は、地球上の大部分を占める水の存在形態であり、塩分を含んでいます。海水の量は約1,370,000 km3で、地球上の全水の約97.5%程度を占めています。海水は、水資源として利用されることはほとんどありませんが、海水淡水化装置を使用することで、真水に変換することができます。
以上のように、地球上には多種多様な水が存在しています。しかし、人口の増加や工業化などに伴い、水不足や水質汚染などの問題が生じており、地球全体の水循環にも影響を与えています。そのため、持続可能な水資源管理が重要な課題となっています。
また、地球上の水は常に移動しており、地球全体の水循環という大きなサイクルが存在しています。太陽の熱によって海水が蒸発し、大気中に水蒸気として移動します。その後、水蒸気が雲となって地表面に戻り、雨や雪として降り注ぎます。そして、地表面や地下水に吸収され、川や湖、海などへと戻っていきます。このように、地球上の水は常に移動し、自然界の生態系や人間の生活に欠かせない資源となっています。
地球上の水の量は膨大ですが、人間が利用できる真水の量は限られています。そのため、水不足に陥る地域もあり、持続可能な水資源の確保が求められています。例えば、水を節約する取り組みや、水の再利用、地下水の管理などが行われています。また、水を取り巻く問題は国境を超えた問題でもあり、国際的な協力が求められています。